年が明けると早いもので、受験生はセンター試験など忙しい時期ですね。そんな中、わたしたちにいがた美醸は長岡市の栃尾へ足を運んで参りました。昨年はフォーチュンクッキー動画でもお世話になりましたが、「越の鶴」「壱醸」そして「本正」の銘柄で知られる越銘醸さんに蔵見学をさせていただきました。
今年は雪が少ない新潟ですが、新潟市から栃尾に向かうにつれて景色の中に占める白の割合が大きくなっていくようです。栃尾地区は自然環境に恵まれ、山々に囲まれた盆地の地形をしています。冬は降り積もった雪で町全体が雪室状態になるそうですが、そう考えるとやはり雪が少なかったです。
さて、少し早目に栃尾に入ってしまったので、星長さんで油揚げとおぼろ豆腐を購入しました。やっぱり栃尾ですからジャンボ油揚げは外せません。ずっしり重い油揚げに驚きです。
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越銘醸さんに到着しました。雪が降る中の歴史ある蔵の建物は何と美しいことでしょうか。思わず 写真を撮りたくなるというものでしょう。
越銘醸さんの創業は弘化2年(1845年)、なんと蔵元は元々お寺の長男だったそうで、住職をする傍ら酒造をといった予定だったそうで、東京農業大学醸造科を卒業されて、昭和45年に蔵へ入られたそうです。紆余曲折あった後、現在は越銘醸さんの蔵元をされているとのこと。
さて、新潟県のお酒は平均的に使用する酒米を多く削っています(精米歩合が全国平均よりも低いです)その新潟県の中でもさらにお米を削っているのが越銘醸さんです。銘柄の中でも近年注目が高いのが「壱醸」ですが、「壱醸(twenty one)」は精米歩合21%と全国でもトップクラスです。こちらは栃尾地区の棚田で栽培された中でも高精白に耐えうる最上級の「越淡麗」という酒米を使用しています。なかなかお目にかかることのできないお酒です!!!現在は、あえて酒米をあまり削らずに仕込む蔵さんも増えてきましたが、越銘醸さんは「削る派」であるとのこと。
どういった方法がいい悪いということではなく、それぞれの蔵さんの目指す酒質が多様であるほど飲み手にとっては楽しいですよね。
そして最近は日本酒を取り扱う雑誌の中でも良く目にする酵母。越銘醸さんでは5~6種類使用されているということでした。
座学では越銘醸さんのお酒造りに対するお話をお聞かせいただきながら一般的なお酒造りについてのお話も併せてお聞かせいただいたので、とても分かりやすいものでした。
いよいよ蔵の中へ。
昭和13年の土蔵、比較的新しいとのことでしたが、その佇まいには圧倒されました。
■精米所
越銘醸さんは自社で精米をされていました。ここでは、精米サンプルや糠を見せていただきました。「壱醸(twenty one)」で使用されている精米歩合21%は、ビーズよりも更に小さい!ここまでには、なんと160時間を要するそうです。
■窯場
お米を蒸すのに使用されているのは甑(こしき)です。当日は蒸しが終わったところでした。
■麹室
室自体は見学しませんでしたが、出来上がった麹を食べさせてもらったり、種麹を見せていただいたりしました。麹は綺麗な真っ白で、ほんのり甘くて美味しい!!
■酒母タンク
■仕込みタンク
3段仕込みの説明や、モロミの状態を見せていただきました。蔵元の説明にも熱が入ります。カッコいいです!!
■上槽(搾り)
槽(ふね)と薮田(連続圧搾機)。
■試飲
3種類(大吟醸、純米吟醸、にごり)の試飲をさせていただきました。同じ蔵でありながらも個性が異なる3種類、どれも美味しくいただきました。器の形状も可愛いですね!
お酒造りの工程に沿った形で分かりやすく、体験も交えながらの楽しい見学となりました。終始、蔵元と営業部長にご同行いただき、細かなエピソードもお聞かせいただいたことがとても嬉しかったです。
皆様、大変お世話になりまして、ありがとうございました。
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当日の晩酌。購入してきた「鶴飛千尺雪(つるはとぶせんじゃくのゆき)」のにごり。そして栃尾の油揚げをピザ風にしてみました。どちらも美味しいーーーーっ。幸せ♪
**【アフター】へ続く**