たびたびご無沙汰しております。みなさま、酔い弥生をお迎えですか??
さて、今年は雪が少なめな新潟です。しかし、毎年2月は降る日がソコソコあるようです。2月に長岡市(旧三島)にあり「越乃白雁」の銘柄で知られる中川酒造さんへお邪魔してまいりました。当日も雪景色の中、マイクロバスでの移動になりましたよ。
中川専務、吉岡杜氏にご挨拶いただき、杜氏のご案内で蔵見学がスタートです。
旧三島町であったこの地域は、西山連邦からの豊富な地下水に恵まれています。中川酒造さんの裏手には山の斜面があり、井戸から地下水を汲み上げてお酒の仕込みに使われています。また、森林の恩恵受けていたこともあり、昔はノコギリの製造も多かったのだそうですよ。
小さな地域でながらも3軒の酒造さんがあり、それはとても珍しいことなんだとか(新潟県では他に佐渡市の真野のあたりでも見られますが)。現在は1軒お休みしている状況ですが、3軒それぞれの酒質の違いにより棲み分けがなされてきたそうです。
明治21年に創業された中川酒造さんの歴史は比較的新しく、新潟県の中では中堅どころのお蔵さんとのこと。「越乃白雁」の名前の由来は、むかし蔵の周囲にあった池に白い雁が飛来しており、そこから取ったものだそうです。
紋がカッコいいですね!!
蒸米づくりには和釜を用いており蒸し上がった米は掘り出して放冷機に運びます。米づくりにもこだわり、酒米を自社でも栽培しているのだそうです。
麹づくりには特に手を掛けているのだそう。杜氏は若い麹が嫌いであるとのことで、ルーペで麹を観察し、種が付いて花が咲いて香りや甘みが出たら出そうということで、その日ごとに麹にかける時間は違うのだそうですよ。
井戸から汲み上げた水。タンクの内側は白色なのに、綺麗すぎて恐いくらいな水色にびっくり!水って本当に水色なんだ!!!
酒母について。酒の種類により酵母は使い分けるが、中川酒造さんでは5~6種類の酵母を使っているとのことでした。精米歩合50%の越淡麗の酒母がありました。
入魂室(ぐっときますね!このネーミング♪)では大吟醸の仕込みを少量で行っています。低温でじっくり30日前後の時間をかけます。
見学から戻り、「せっかくだから、本宅をご覧になりますか?」との言葉が。いいんですかぁーーー??(嬉)
【後編】に続く