秋田から新潟へ帰る2日目。朝の千秋公園を眺めながら、「もう少し滞在したいな」と、少しだけ寂しい気持ちになった。秋田に来ると、本来の自分になれる気がする。いつもそんな気持ちが強かった。
・・・まぁ、新潟に居てもきっと本来の自分なんだけどさ(笑)、やっぱり故郷に来ると、そんな「気がします」。気がするだけなんでしょうが、確実に「秋田モード」っていうのが自分の中に存在していることに気がつくのでした。
さておき、1日目の飛良泉さんも大好きなお酒ですが、2日目に伺った由利本荘市の齋彌酒造さん、こちらのお酒も、これまた大好きなんですよねぇ。いや、あーた、嫌いな酒なんて無いんざましょ?って、ツッコまれれば
ですが、それが何かっ!?
としか返せませんが、そりゃワタクシも人間ですので「好み」っていうのはその時々の状態であるんですよ。聞きたいですか?ワタクシの好み。ふふふ。教えてあげません(笑)。って、もったいぶっておきますね。
あ、聞きたくない?そっ、それは大変失礼いたしましたぁぁぁ(´д`lll)
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これまたさておき、
齋彌酒造さんには過去にも訪れており、昨年2月に足を運んだ時の投稿をご参照くださればと思うのですが、内容が重複する部分もあるかと思いますが、改めてまた少しだけ書かさせていただきますね。
こちらの酒造さんの特徴といえるのが-
3ない造り
と言えるでしょう。これは、
・加水
・濾過(活性炭濾過)
・カイ入れ
をしないというもの。
それがいいとか悪いとかいうことではなく、お米の旨味味わいを最大限に出すために、齋彌酒造さんのお酒造りにおいて必要だと考えられているので、行われていることです。加水していないということは、いわゆる「原酒」ということですが、通常原酒といえばアルコール度数が19度とか20度で若干高めとなっていますが、こちらのお酒は16度くらい。何故なのか?それは使用している酵母の特質ということで、すべて自社酵母なのだそうです。
齋彌酒造さんに伺っていつも思うことは、どこの蔵元さんでも当然そうでしょうが、すべての行いにおいて明確な根拠(理由)が存在していて、それらが綺麗に仕組みとして出来上がって、すべてが自社のお酒造りの考え方に向かっているということです。しかし、その考え方の根底は非常にシンプルで、自然の道理に基づいたものなのです。
なんていうか、フィロソフィー・・・。本当に美しいと思います。
見学が終わってから、高橋杜氏のお話を伺うこともできました。1合サイズの利き猪口2つにナミナミと注がれた試飲のお酒(純米吟醸55%精米:昨日絞ったそうですが、いい意味でしぼりたて感を感じさせることが無く、大変穏やかで柔らかい印象。大吟醸35%袋吊り(出品酒のベース):山田錦使用ということでしたが、甘さやコクが広がり、こちらも柔らかなテクスチュア)を頂き途中からちょっといい気分になりながら、現在のお酒造りに至るまでの歴史のお話や、業界の在り方など、それにまつわる杜氏の「愛」を感じる想いをお聞かせいただきました。
お世話になった佐藤さん、高橋杜氏、お時間を割いていただきまして、ありがとうございました。
新潟の日本酒ファンの皆さまとも、一緒に秋田に来てみたいなぁ、なんて夢も広がりつつ、いい気分で秋田を後にしました♪
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朝日酒造・木曽です。
高橋藤一杜氏にお会いしましたか!
高橋杜氏とは毎年広島・西条でお会いします。
今年も4月19,20日とお会いしましたよ。
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>木曽杜氏
おせわになっております。コメントありがとうございました!!!
高橋杜氏とは、今回がお初となりましたが、本当に長い時間お付き合いいただきまして、有り難く思いました。
毎年広島でお会いするということですか。しかも最近のことだったのですね!
そんなお言葉から、木曽杜氏と高橋杜氏のツーショットを頭の中で想像して、ひとりでニヤニヤしてしまいました(笑)それだけで、お酒がすすんでしまいそうな勢いです。
ありがとうございました。