北雪酒造×新潟日報みらい大学「佐渡金ボトルプロジェクト」その後

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11月に募集が行われ、12月からはじまった北雪酒造×新潟日報みらい大学「佐渡金ボトルプロジェクト」

参加者の皆さんでお酒造りに関わるだけではなく、出来上がったお酒は実際に販売され、売上金の一部が佐渡世界遺産推進基金に寄付されるといった企画です。まさに佐渡世界遺産登録を応援するためのボトルということですねー。

1回目ゼミナールでは、羽豆社長、専務、製造部最高顧問である田口氏にご一緒いただき、お酒の香味を決めるべく5種類のテイスティングが。ど、どれも美味しいんですけど・・・!?と、皆さん思ったことでしょう(私は思っていました)。しかし選ばねばなりませんよ。投票の結果、お酒の香味が決定しました(今は秘密ですけど。むふふ)。そしてラベルデザインに関してはデザイナーの小松氏進行のもとワークショップが行われ、3チームに分かれて案を出し合いました。

そして2回目。1泊2日で佐渡に渡りましたよ。北雪さんの見学、仕込み水を汲む作業、ラベルデザインワークショップ2回目、佐渡金山見学と盛りだくさんの佐渡ツアーでした。

ザッパーン!冬の日本海は大迫力。しかしながら昨年誕生の新しいフェリー「ときわ丸」にて快適な船旅を。うっかり飲酒しそうになりましたがガマンガマン(笑)。

まずは北雪さん見学の模様をお送りいたします。羽豆専務ご案内のもとスタートです。

洗米を手作業で。

シンセサイザーの音楽や、超音波をあてたり、お酒も生き物ですからね。ふむふむ。

この樽の中では焼酎が眠っています。

こちらは焼酎を造るための機械です。

仕込み蔵に漂う香りに幸せな気持ちになる瞬間。

こちら、何だと思いますか?遠心分離機です!たまたまこの日は稼動していなかったので中まで見せて頂きました。北雪さんのお酒は遠心分離機を用いて搾っているものもありますが、味わいや口当たり、香りの立ち方に至るまで、遠心分離機を使うだけでこんなに違うのかと思うほど。しぼりたてのものでも口当たりがやわらかいのは驚きです。そして香りがとても豊か。瓶詰めにいたるまで空気に触れることを極めて少なくしているとのことです。ちなみにこちら1台=跳ね馬1台なんですってっ!!!

そして、このガラス製の透明なのは仕込みタンクで、中に入っているのは今回のプロジェクトのモロミなのです。モロミの醗酵具合が上からだけでなくヨコからも見れるというのは初めての体験でした。それにしても超少量生産。レアですぜー(どんなお酒かは秘密です。むふふ)。

あー、すっかり鼻息が荒くなりました。クールダウンするべく?仕込み水を汲みに。

蔵の裏手にある山に湧く「ワニ清水」。寒い中地道にポリタンクを運び水を汲むという作業、しかしこの水が後の仕込みに使われるのですから全然辛くないどころかむ、むしろ楽しいんですけど・・・!?。きっと皆さんそう思った羽豆!?失礼しました。

夜は相川の「やまき」さんにてラベルデザインワークショップを。1回目のゼミナールで各チームが出した案をもとにいくつかのラベルが試作されました。各チームおいて訴求ポイントは異なっていますが、すべてにおいて「なるほどー」と納得のいくものばかり。これは次回の決定が難しいでしょうなぁ。むむむ。

その後は楽しい宴会。佐渡の豊な食と北雪のお酒で皆さん幸せ、和気藹々。楽しく酔っ払いました。

寝坊気味(汗)の2日目は佐渡金山産業遺産コースの見学です。

豊富な金の量に恵まれていた佐渡金山は、江戸時代徳川幕府直轄地「天領」となりました。その後は民営化などを経ながら平成元年まで、実に400年近くも採掘が続けられていました。

金銀山の景気にわいていた当時は、全国各地から労働者たちが集まり人口が爆発的に増加し、大都市「相川」が誕生しました。佐渡の多様な文化もこうして全国各地から集まった人々によってもたらされたものなのでしょうね。

佐渡金山のシンボルとも言える「道遊の割戸」。こちらで大鉱脈が発見されたことから佐渡金山が始まります。山の中央をV字に割った景観はかなりのインパクト!壁面にも多くの坑道跡がありました。しかし、これを人の手でやったんだから・・・言葉を失います。

佐渡金山中央部に位置する大きなやぐらの上に登っています。

こちらも大迫力!昭和初期に建設された選鉱・精錬施設ですが、当時最先端の西洋技術が導入された「東洋一の浮遊選鉱場」だったそうです。そのほかにも金山内で採掘されたものを運搬するためにトロッコを走らせるための道を歩いたり、金にわいたの佐渡の姿を想像しながら。新潟に住んでいながら佐渡金山について詳しく知らなかったのが恥ずかしいというほど濃厚な見学でした。

本当にあっという間の1泊2日。帰りの船では爆睡でしたが、デッキからはイルカの群れが見えたそうなーーー。見たかったぁ。

次回のゼミナールが最終回。いよいよラベルデザインが決定します。

ワクワクしますが、最後と思うとなんだか寂しいなぁ。

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