帰郷2014夏④横手 「天の戸」

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さぁ、とうとう新潟へ帰る日がやってまいりました。最後は横手です。横手といえば焼きそば。腹ごしらえのため「出端屋(いではや)」へ。普通盛りだと足りないと思い、中盛りをオーダーするもペロリ。大盛りでもよかったかなぁー。今度はそうしよう。

さて、横手エリアにもいくつかの酒蔵さんがありますよ。今回は「天の戸」の銘柄で知られる浅舞(あさまい)酒造さんへ伺ってまいりました(浅舞酒造 http://www.amanoto.co.jp/ )。

蔵元の柿崎氏にお出迎えいただき、蔵及び周辺をご案内いただきながらお酒造りに関するお話を伺いました。

こちらのお蔵さんの創業は大正6年ということですが、蔵があるのは横手盆地の真ん中に位置する平鹿町浅舞という地域は古来より美味しい湧き水に恵まれた地域だったことが江戸時代の民俗学者の方も書物に記しているのだそうです。それと同時に稲作が盛んな土地でもあります。

蔵の裏にそびえている欅の大木。枝を大きく広げ、緑の葉からこぼれる陽の光が美しかったです。

蔵の裏は沼地となっており、静かに水が湧き出していました。

周辺の家庭では生活用水として使用されているというのですから、どれだけ綺麗な水であるかが理解できます。

蔵内湧水「琵琶沼寒泉」。その水は、とっても澄んだ「水色」をしていました。井戸のある場所には神棚が設置され、なんとも神聖な空気の漂う場所でした。

蔵の脇には、柿崎氏が育てているという酒米がありました。すべてこちらのお蔵さんの酒造りで使用しているお米です。左から、美山錦、吟の精、秋田酒こまち、美郷錦、星あかり、亀の尾です。こうして並んでいると穂の高さや粒の大きさなどよく分かります。

驚いたのは、上槽の際にすべて槽(ふね)を使用しているとのことで、その数3基。こういった風景を目にするのは初めてで感激してしまいました。

「飲ませたい人がいます。」このポスター、心にグッときてしまい、しばしの間立ち止まりました。こちらの蔵さんは2011年より「半径5キロ以内で栽培された米を使用すること」を始めました。そして全量純米酒を仕込んでおられます。

「天の戸」という銘柄は、天岩戸の神話に由来しているものであり、ラベルにあしらわれている「まが玉」のマークも関連しているものです。「まが玉」といえば、こちらのお蔵さんでは「まが玉酵母」というオリジナルの酵母を使用して仕込んでいるお酒もあるのです。ふんわりと口に広がる旨味に心癒される~。

蔵にあった大きなテーブル一面に「もやしもん」の画!!作者の石川雅之氏がいらっしゃったのだそうです。スゴイ迫力っ。

また仕込みの時期にお邪魔したい。そんな気持ちで一杯でした。

皆様、この度は大変お世話になりました!!

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秋田市の酒盃さんで「天の戸」を数種類いただきましたが、蔵にお邪魔して、新しさを感じたお酒がありましたので、2種類いただいて帰りました。

「KURO」-黒麹(泡盛で使用される麹)を使用しており独特の酸味が新しい日本酒体験となりました。味付けが濃い目のお料理にいけそうかな。

「SILKY」-白麹(焼酎で使用される麹)を使用した、うすにごり(「絹にごり」と素敵に表現されていました)の生酒は、シュワシュワと発泡しており、更に絹のようにスルスルとした感触で飲み口も軽く柑橘系の果物のようにすっきりしているので、スルスルスルスル・・・気が付いたらもう無い(笑)。乾杯酒や夏の時期だとなおさら美味しく感じられるでしょうねー。

飲む前に撮ればよかった(汗)。

2 thoughts on “帰郷2014夏④横手 「天の戸」

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