「越の誉」原酒造さんへ

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最近柏崎にご縁ができましたので、またもや柏崎へ行ってまいりました。目的は「越の誉」の銘柄で知られる原酒造さんです。平日ということもあったので美醸メンバーは少数(精鋭?)でしたが、原社長と女性杜氏で1級技能士を持っておられます南雲さんにご案内いただき、蔵見学をさせてただきました。

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今年で創業200年。屋号は「なべや」とのことでしたが、創業時は本当に「なべや」も行っていたことに由来しているそうです

きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し

近代と伝統といった要素が絶妙なバランスで融合されたような雰囲気のある建物でした。和モダン!!

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以前の蔵はこのような建物で、こちらもまた風情のある雰囲気が漂っていますよね。しかし、平成19年に襲った地震により蔵の建物は倒壊。その写真が以下のものでした。地震の凄まじさを物語っていますよね。

きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し

休日だったので被害に遭われた社員の方はいらっしゃらなかったそうですが、これが平日の勤務日だったら・・・そう考えると本当に背筋が寒くなる思いですね。震災から復活され、平成20年には今回見学させて頂いた新蔵「和醸蔵」も竣工し、新たなスタートを切った原酒造さん。

きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し

これまでにはいくつもの賞を受賞されています。

きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し

使用米のサンプル。とっても多くのお米を原料に使用されています。安心安全とのことから4年前より全量新潟県産米を使用しておられるそうです。中でも興味深かったのは、国の機関と共同開発されたという「越神楽」「楽風米」でした。こちらを使用されているのは原酒造さんだけだそうです。
超・レア~!!

きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し
あまりお目にかかったことがない四角い甑(こしき:お米を蒸すための道具です)。なぜ四角なのかは不明(笑)なのだそうですが、四角いことによりお米を取り出しやすいなど、使いやすさはあるのだとか。周りに掛かっているものは疑似米といって、甑の下に敷き、一番下の米に蒸気があたりすぎて蒸され方にムラができるのを防ぐためのものだそうですよ。なるほどぉー。
きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し

麹室は製法に応じて3部屋あり造られる酒によって使い分けをされていました

きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し
きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し
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貯蔵庫。大小100本のタンクが。

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槽。大吟醸については完全手造りとなっており上槽についても槽で行われます。

ということで、蔵の中を一巡。一通りの作業はワンフロア―でできるようになっており、とっても簡潔にまとまっておられました。また、ご案内いただいた女性杜氏の南雲さんしかり、これからは酒造りにも女性の感性が必要とされている時代である原社長はお考えであるとのことでした。

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見学後は「酒彩館」という施設で試飲をいたしました。

きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し

「あわっしゅ」にはじまり、8年熟成「もろはく」、「銀の翼」「越の誉 大吟醸生酒」・・・。白麹仕込の「Circs」は白ワインのような酸味を持った楽しいお酒でしたよ。

今回もまたとても楽しい見学になりました。お世話してくださいました皆様にお礼申し上げます。

きき酒師・日本酒学講師 和恵の酒浸し

夜の蔵もとってもキレイ♪

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