父旅立つ

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たびたびご無沙汰しておりますこのブログ。。。

2月の終わりに実の父が帰らぬ人となりました。「息が苦しい」と病院へ行ったら胸水が溜り、片方の肺が圧迫されてぺしゃんこに。その後入院して、胸水を抜いたら、少し楽になったということで、ホッとしていた。入院4日後、医師から「ご家族にも説明を聞いてほしいから」ということで呼び出しを受け、少しだけ胸がざわつく思いをしながらも、母と病院へ。

父の病室に行ったら、「あまりいい話じゃないみたい」と、父が苦笑いをしていた。

胸膜にできた悪性腫瘍が、手術でどうにかなる状態よりも進行しているとのこと。父、母、私で諸々の説明を受けた後に、母と私だけで医師からさらなる説明を。そこで余命数か月を言い渡され、一瞬頭を殴られたようにガーンとし、そして笑いそうになる。人は受け入れられるキャパを超えると笑ってしまうものなのでしょうか・・・。

あんなに元気じゃん!?半信半疑になりながらも病院に通う日々。

話せるし、起き上がれる。ただ食欲が無いのが気にかかるくらい。

しかし、父も長くはないことを察知していたようで「親の年まで生きたかったけど、無理みたいだね」と、こぼしていたが、きっと父もこの時点では半信半疑だったのだろうと思う。

その後、病状は、まるで坂道を転がる石のように悪化の一途をたどり、遂に医師からは「何があってもおかしくない状態だから」と言われる。痛みを抑えるためにモルヒネが打たれ、眠っている時間も増えている。

その日もいつものように病院に出向き、父と言葉を交わしてから、母を病院に残して一端帰宅。22時頃携帯が鳴り、また病院へ。血圧、脈拍などが下がりつづけ、明日までもたないかもしれないとのこと。病院に到着してから2時間後、父は呼吸をしなくなりました。

迎えの車が父を自宅まで乗せて、追っかけて私も自分の車を走らせた。とっても寒くて、静かで、満月が明るく輝いていて、空気が澄んでいて、恐いほど綺麗な夜だった。あの夜の空や、感覚は忘れることができないと思う。

入院後2週間ちょっとで逝ってしまった父。早すぎました。けど、苦しむ時間が多くなかったことが幸いだったのかな。出張でよく家を空けていた父。今回もそんな風に感じています。まったくリアリティが無くて、葬儀が終わってからもドラマを見ているようでした。ゆっくり時間をかけながら、父が居なくなったことを受け入れていくのでしょう。

とにかく、忙しかった日々ですが、何とか日常に戻り、またいつものような生活が始まります。

こちらのブログも再開いたしますので、どうぞ、これまでと同じようにおつきあいください。

よろしくおねがいいたします。

10 thoughts on “父旅立つ

  1. じゅんこ

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    村山さんのことだからしっかりとお父様を見送られたことと思います。お疲れ様でした。
    いつかは親と別れの日が来るとは知りつつもあまりにも早いお別れでしたね。
    諸行無常ですね
    お父様のご冥福をお祈りもうしあげます

  2. わたちん

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    ご冥福をお祈りいたします。
    きっと、お父様は活躍されている和恵さんのことを自慢の娘だと思われていたことでしょう。
    いつかは訪れる死。
    早いか遅いか分かりませんが、今を精一杯生きようと思います。

  3. 和恵

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    >まさきょうさん
    ありがとうございます。日常に戻ってから、忙しくしていますが、それぐらいがちょうどよいのかもしれません。。。

  4. 和恵

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    >†惡魔ббб†さん
    ありがとうございます。小さいオヂサンは、とっても働いてくれ、今回ばかりは感謝しました(笑)

  5. 和恵

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    >じゅんこさん
    ありがとうございます。おっしゃるとおり、いつかは来ることなのですよね。でも、それはいつなのか分からなくて、今回のように突然来ることもあるわけでして・・・。
    時間をかけながら、ゆっくりと整理していこうと思います。
    また、どうぞよろしくお願いします。

  6. 和恵

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    >わたちんさん
    ありがとうございます。
    本当ですよね。私たちが生きているのは過去でも未来でもなく、紛れもなく「今この瞬間」であり、一瞬一瞬に心を込めて生きていこうと思いました。

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