にいがた美醸の遠足第5弾は、五泉(旧・村松)にある「越後杜氏」を代表銘柄とする「金鵄盃酒造」さんです。
新潟駅から磐越西線に40分程度揺られて五泉駅に到着した私たち。タクシーで伺う予定でしたが、人数が多かったこともあって、マイクロバスの方が安いからということで、駅まで迎えに来てもらいました。
↑これ、嬉しい!!!(ちなみに、最後に「会」は付かないんですけどね(^^))
15分程度バスに揺られて、風情のある村松の町並みが見えてきました。ほどなくして金鵄盃酒造さんへ到着し、
迎えて頂いたのは、常務取締役の茂野卓子氏です。現場見学の前に、茂野氏より金鵄盃酒造さんの歴史や、位置している地域のお話を伺いました。
創業が明治40年という金鵄盃酒造さん、「金鵄」というのは日本書紀に出てくる金の鵄(トビ)のことなのですが、神武天皇が東征の際に持っていた弓の先に鵄が飛来し、金色のに光り輝いて敵の目をくらまし、敵軍を屈服させたということなのです。血を流すことなく、戦いを治めたことから、平和の象徴でもあるとのことです。
お酒造りに使っている水は、「天狗の清水」と呼ばれている霊峰白山山系の伏流水で、蔵の地下室にある井戸から汲みあげられています。この水はきめ細やかな軟水で、淡麗辛口ながらもやわらかな旨味を感じる酒質を実現する一要因ともなっているようです。
さて、何故「天狗」なのか?白山はその昔修行の場だったそうで、麓にある慈光寺は、古くから白山山岳信仰の拠点の1つであり、曹洞宗越後四ヶ道場のひとつで、多くの僧侶の方を輩出した由緒あるお寺です。また、白山にはいくつかの天狗伝説が残っているとのことなのです。とっても興味深いですね!ロマンですねー。季節が良くなったら行ってみたーい!
と思いました。そんな、地域へのロマンに浸りながら、現場へ向かった私ども。
蔵の入り口は雪景色。屋根からは氷柱も下がり、とても風情がありました。新潟に住んでいて見られる景色のなかでも、やはり雪景色は息をのむほど美しいですね。さて、入口を入ってすぐに天狗様祀ってありまして、私たちをお出迎えです。
また、ここからは杜氏の阿部昇氏にも同行していただきました。
***【後編】へ続く***