次に見学させていただいたのは
日本酒文化研究所及びその中にある節五郎蔵
この施設の目的は
①酒の技術を伝承する
②日本酒文化の蓄積
③研究開発
とのことですが、
プロローグにも書いたとおり、節五郎蔵を含む、日本酒文化研究所の建物はに使われる建材等は、人体や、自然環境に悪影響が及ぶものは使用しないということを徹底しています-壁材には貝殻や杉、椋(むく)を使用するなど。玄関で使われている煉瓦(れんが)は、土を焼いて作っているもので、100年経てば土にかえるのだとか。節五郎蔵は有機空間を持つ蔵として、日本で最初の認証を受けたのだそうです。ですから、蔵の中入る人は、たとえば女性であれば化粧をしてはいけないとのことでした。
さて、節五郎蔵です
こちらでは
・有機清酒
・節五郎ブランド
・元禄酒
を造っていますが、これらは菊水酒造全体の生産量の1%であるそうです。
こちらの蔵は、つくりを近くで観るのではなく、ガラス張りになった見学用の通路からになりました。棚室や床室、釜や貯蔵庫などを巡り、最後、貯蔵タンクの一番奥に大きな木桶が。木桶は、味噌づくりに使う→醤油づくりに使う→酒づくりに使う。といったように昔はリサイクルされており、100年もつのだそうです。水分により木と木がくっつくので漏れることはないそうです。
そして、日本酒文化研究所の中には様々な酒器が沢山!!!
杯台と呼ばれる猪口を置く道具を最初に見せて頂きましたが、これだけでもめちゃくちゃ多くて、色々な形状や細工がされており、一つ一つ観るのがとても楽しかったです。杯台やお膳は、畳に座る文化だからこそできた道具なのですね(畳がでこぼこしているから)。古いものでは江戸初期のものからあるのだそうです。
また、杯洗といって、盃を洗うボウル状の道具がありました。返杯するときに杯洗で濯いでいたそうです。
「夫婦水いらず」の「水いらず」とは、ここからきているのだそうです(夫婦なんだから盃を洗わなくても良い)。なるほど~っ!勉強になります。
道具以外には食や地元の文化に関する書籍が所蔵されていましたが、この施設は1日中居ても時間が足りないくらいに充実していました。
また行きたいです。。。
さて、いちばん最後に試飲をさせていただきましたが、沢山飲ませていただいたので、酔っ払いました(汗)。
何を飲んだかは、画像でお楽しみください!すみません!!
そして、お土産までいただいてしまった私達は、すっかり良い気分で菊水酒造さんを後にしたのです。
菊水酒造さん、引率してくださった新潟酒販の営業部長さん、大変お世話になりました。