新潟美醸蔵見学「オトナの遠足」第2弾は、今代司酒造さんです。10時から見学をさせていただきました。蔵の中に入ると今は使っていないそうですが古い和釜が鎮座していました。そして風情のある古い建物は110年の年月が経っているそうです。古い木の風合いが情緒的でした。
沼垂地域は、醸造の町といわれるほど醸造業が盛んな地域で、お酒の他、味噌や醤油蔵も点在しています。さて、今代司酒造が今の場所に蔵を構えたのは明治30年頃とのお話でして、昔は商人だったそうなのです。
はじめに案内していただいたのは「本蔵」と書かれた貯蔵室。まだ青い杉玉が掛かっており、お札なども掛けられて神聖な場所といった雰囲気です。そんな貯蔵室を観つつ、酒造りの工程を一通りお話していただきました。今代司では掛米も酒米を使用しているとのことでした。そして、純米(醸造アルコール※を添加していない酒)しか造っていないのだそうです。
そのほか、上槽室や、江戸蔵と呼ばれている、古い貯蔵室を見せてもらいました。江戸蔵は2階に上って建物の梁などを見せて頂きましたが、木のシナリを利用して柱を作ったり、一本丸々柱にしたりと、また、釘を一切使っておらず、大変贅沢なつくりをしておりました。日本の建築技術の高さに圧巻といったところでしょうか。
一通り施設を見学させてもらい、最後に試飲をさせてもらいました。以下の7種類です。写真左から-
・花柳界(華やかなネーミングのこのお酒は超甘口のデザートワインのようです)
・秘伝辛口仕込 特別純米 正階
・純米 天地人のふるさと
・秘伝辛口仕込 純米吟醸 明階
・辛口純米3年古酒(0度で3年熟成させたというお酒、きりりとした辛口でした)
・秘伝辛口仕込 純米大吟醸 浄階
・特別純米 無濾過生原酒(個人的にこのタイプが一番しっくりきました。甘さを感じ濃厚な印象でしたが。キレは良いです。こちらは購入いたしました)
瓶の上の部分に「秘伝辛口仕込」と貼られた3酒類「正階」「明階」「浄階」の名前について、神道からきているとのこと。「浄明正直」(きよく、あかるく、ただしく、なおく)というのは人間の心のありかた、姿勢をあらわしているのだとかで(ザックリとしていてすみません)、それぞれラベルの色は神主さん(神職の方?)の階位を表しているのだそうです。面白~い!
私達のほかには千葉から来たというダブルデート(って表現はひょっとして死語だったりしてますかね?)風な方々がいらっしゃいました。若いのに熱心です。
さてさて、試飲を終えた私達は、その後ランチへ向かうのでした!
ご案内いただいた山本社長、お世話になりました。ありがとうございます。
***「オトナの遠足 第2弾 ★ 今代司酒造 アフター」 へつづく***